- 2015-5-19
- Skillots活用例, イラスト, クリエイティブ取引のノウハウ
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あなたも「LINEスタンプ長者」に?!
「LINE Creators Market」にオリジナルのスタンプを登録すれば、世界中のLINEユーザーにLINEスタンプを販売できます。スタンプが1回購入された場合の手取り金額は約31円と少額ですが、全世界の1.8億人(2015年1月時点のアクティブユーザ数)に向けて販売できるので、スタンプが人気になれば何千、何万もの方々に購入してもらえるかもしれません。
販売金額上位10位の平均販売額が5千万円を超える等、「LINEスタンプ長者」が登場しているという報道も見受けられます。
LINE Creators Marketでは主にイラストを自分で描いて登録・販売しますが、イラストを描く技術はないけどスタンプのアイデアはある、という方はイラストレーターに頼んで描いてもらう事もできます。
ファーストデザインでも、イラストレーターにLINEスタンプの制作を依頼して販売を試みる方々も増えています。
⇒LINEスタンプの制作事例
スタンプを売れば儲けるのなら、イラストレーターは頼まれて描くよりも自分で販売したがるのではないかと思われるかもしれません。
確かに、イラストレーター自身で制作して販売した方が最終的に利益が大きい場合もありますが、LINEスタンプの販売で制作費をまかなうには何ヶ月もかかる場合が多い上、ほとんど売れないということもあります。
一方、制作依頼を受ければ納品した時点で制作費がもらえるため、適正な受注金額であればメリットは十分大きいと言えるでしょう。1セット40個ものLINEスタンプのアイデアを出すのは結構大変な作業なので、アイデアを発注者からもらえるというのも良い点です。
LINEスタンプ作成を依頼してみました!
早速、私がイラストレーターさんにLINEスタンプを依頼し、LINE Creators Marketで販売するまでを詳細にご紹介します。
ちなみに、今回制作したLINEスタンプはこちらから購入できます⇒http://line.me/S/sticker/1114767
期間はトータルで133日、約4ヶ月となっています。(内、LINEによる審査期間が78日。)
今回は8万円での制作依頼となっていますが、料金はイラストレーターによって異なり、1万円〜10万円まで様々です。4〜5万円での依頼が最も多いです。
1.コンセプトを決めよう
かかった期間:1日
まずは、イラストレーターに頼む前にどのようなLINEスタンプにしたいかを決めましょう。
私の場合は、海外でのLINEスタンプの使用状況も見たいという目的があり、以下のようなコンセプトにしました。
- どのような国籍の方でも使用できる
- 大人の女性向け(ターゲットをある程度絞って企画しやすくするため)
- 可愛いすぎない、おしゃれ、シリアス(その方が文化圏による趣向の違いが現れにくいため)
- 奇抜にしない(この記事で紹介しやすくするため)
高い売上を目指している方は、よく売れているLINEスタンプを見て研究してみてもいいかもしれません。
LINEスタンプを普段よく使っている方は、自分が使ってみたいスタンプを作成するのもよいでしょう。
2.イラストレーターを選ぼう
かかった期間:1日
まずは、画像検索とプロフィール検索を使用して、あなたが作成したいスタンプとイメージが近いイラストレーターを探してみましょう。
ファーストデザインでは、全てのイラストレーターを審査し、毎月活動の継続確認をしているので、一定のクオリティ以上の、必ず連絡のつくイラストレーターのみ探すことができます。
私は、サンプル作品が今回作成したいスタンプのコンセプトに合うと考え、mmさんを選びました。
作品やプロフィールを見てもどのイラストレーターに頼んだらいいか分からない場合は、見積り募集をしてみましょう。見積り募集はいつでも無料で利用できます。
専用フォームからカテゴリを指定して要望を入力すると、その日のうちから複数のイラストレーターから参考作品と見積りが届きます。
■自分に合ったイラストレーターを探すポイント
- 必要なスキルを備えている − どのようなものをどのくらいのクオリティで制作してもらいたいですか。過去の作品をチェックしてみましょう。
- 予算内での依頼が可能 − プロフィールや実績を確認して、クオリティと料金のバランスをイメージしてみましょう。
- コミュニケーションスキルがある − あなたがイラストレーターのコンサルタントを必要とする場合に重要な要素です。他のクライアントの評価や自己PR文をチェックしてみましょう。
- 安すぎるクリエイターには注意! − 理由もなくあまりに低料金で受注するイラストレーターは、スキルが低いか、責任感が薄いかもしれません。充分にヒアリングを行ってから発注を検討しましょう。
3.希望を伝えよう
かかった期間:7日
イラストレーターを選んだら、詳細の希望を伝えましょう。
イラストレーターが今までにLINEスタンプを制作した事がない場合は、制作ガイドラインと審査ガイドラインを読んでもらい、内容を理解してもらいましょう。
データチェックをする必要があるので、あなた自身も理解する必要があります。
次に、LINEスタンプ40点について、どのような構図にしたいか、どのような文字を入れたいかなど、具体的な要望を伝えましょう。文字だけで伝えても制作できますが、手描きの絵や参考になるイラストを一緒に送ると、より要望に近いスタンプが作成できます。
今回、私は以下のような「参考写真+文字で書いた動き」で説明しました。
イラストレーターが要望を全て理解したら、見積りを提出します。見積りを承認すると、いよいよ制作がスタートします。
4.制作してもらおう
かかった期間:45日 料金:80,000円(税込)
40点全てをいっぺんに進めるのではなく、まずは1〜3点程度を完成レベルまで制作してもらいましょう。
ここのやり取りでお互いのコンセプトのずれを無くすことで、後々の修正の手間を減らす事ができます。
方向性が決定したら、40点のイラストを制作してもらいましょう。
イラストレーターによって進行方法は若干異なりますが、以下の流れが一般的です。
- イラストレーターがラフを制作
- あなたがラフを確認・承認
- イラストレーターが線画を制作
- あなたが線画を確認・承認
- イラストレーターが着色
- あなたが着色イラストを確認・承認
- イラストレーターが仕上げ処理
- あなたが最終データを確認・承認
※3〜6の承認・確認処理は納期や効率化のためにスキップする場合もあります。
■スタンプのチェック項目
スタンプが納品されたら、以下の点をチェックしましょう。
5.LINE Creators Marketに登録しよう
かかった期間:1日 審査期間:78日
スタンプが納品され、全ての制作が完了したら、いよいよLINE Creators Marketで販売登録します。
5-1.LINE Creators Marketに登録し、売上の振込先等を登録
5-2. マイページの右上に表示された[新規登録]からスタンプを登録。
5-3. スタンプの情報を登録。
5-4. 審査をリクエスト。
5-5. 申請から78日後、承認が通知されたので[販売開始]ボタンをクリックして販売開始。
■リジェクトについて
制作ガイドラインや審査ガイドラインに沿っていない内容のスタンプが含まれていると、リジェクト(却下)される場合があります。
前項で触れた、背景の透過処理が正確でない場合が最も多いようですが、思わぬ審査ガイドラインに抵触する場合もあります。
例えば、今回の場合、以下のスタンプが原因でリジェクトされました。
リジェクト通知には原因が書いてあるので、速やかに修正して再申請しましょう。
6.販売開始後
LINEスタンプが販売されたら、まずは自分で購入して知人や家族に送ってみましょう。
自分がアイデアを考えたLINEスタンプについての感想を聞くのは、いい反応でも悪評でも楽しいものです。
受け取ったLINEスタンプから購入ページにリンクされるので、すぐに購入してくれる方も多いでしょう。
SNSなどで購入ページを宣伝するのもいいでしょう。
二回目になりますが、今回制作したLINEスタンプはこちらから購入できます⇒http://line.me/S/sticker/1114767
というように(笑)
販売状況は、LINE Creators Marketから確認できます。
5月17日までに、18回購入されています。分配金額は、546円。う〜ん、まだまだこれからといったところでしょうか。
数ヶ月後にまた販売状況をレポートしたいと思います!
どのくらい使われているかが毎日更新されてグラフで表示されるのも楽しみの一つです。
数はまだまだ少ないですが、今回のスタンプの狙い通り、海外でも多く使用されているのが分かります!
いかがでしたでしょうか。
どなたでもアイデアさえあれば、ファーストデザインのクリエイターを活用してLINEスタンプの販売をスタートできることがお分かりいただけたかと思います。
あなたもLINEスタンプ長者を目指してみませんか?
この記事に関する皆様のご意見やご感想もお待ちしています!
【2015年11月18日 追記】
販売開始から約半年経過したので、販売状況をレポートします!
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【売上記録】
2015年 5月:¥1,060
2015年 6月:¥1,336
2015年 7月:¥1,034
2015年 8月:¥485
2015年 9月:¥663
2015年10月:¥604
トータル:¥5,496
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・・・LINEスタンプ長者への道は、まだまだ遠いようです。
それでも、(特にインドネシアで)毎月1000回程度このスタンプが使用され続けており、スタンプ自体の魅力はあると思っています。
ここ半年の売上の推移を見て、やはり放置しているだけでは露出が減衰していくことが分かりました。この間、このスタンプに関する宣伝や告知は一切しておらず、純粋にマーケット上での検索やユーザー間での伝播のみで認知されています。うまく告知することで爆発的な人気が出る事もあるようですので、SNSなどを活用してもいいかもしれません。
よく売れているスタンプなどを研究して、今度はプライベートでも挑戦したいと思います!
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