- 2015-12-2
- 3DCG, Skillots活用例, クリエイティブ取引のノウハウ, ユーザーストーリー, 技術や専門知識
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3Dレーザー彫刻とは?
トロフィーやおみやげ品などで、上の写真のようにガラスの内部に浮いているような白い彫刻がされている商品をご覧になった事がありますでしょうか。これらは、クリスタルガラスやアクリル等の内部でレーザー光線を衝突させることでできる微小なヒビ(クラック)を無数に発生させることで彫刻を作る技術「インナーマーキング」で作られています。
3Dレーザー彫刻(インナーマーキング)のしくみ
1.レーザーを集光させ、ガラスの内部に100ミクロンほどの大きさの微細な傷(クラック)を生じさせます。
2.レーザーの集光点を3Dデータに合わせて0.08mm〜0.016mm間隔で移動し、無数のクラックを作る事で3D彫刻になります。(実際にはクラックは楕円状ですが、図中では点で表現しています。クラックの大きさは材料により異なります。)
まだまだ一般にはなじみが薄いですが、見た目のきれいさや、表現の面白さに大きな可能性を秘めているこの技術のヒミツを探るべく、レーザー加工会社エルテック株式会社さんに全面的にご協力いただき、3Dレーザー彫刻を体験して参りました!
1.3Dレーザー彫刻用のデータを作ろう!
今回は、Skillotsのキャラクターを立体化した3Dレーザー彫刻を作りたいと思います!
データ制作は、3Dプリンターの記事でもおなじみの画部フタバさんにお願いしました。
料金:15,000円 納期:10日間(内、作成期間:5日間)案件の詳細を見る
2.専用機械で3Dレーザー彫刻!
料金:50×50×80mmの材料の場合 1個:8,000円/個 10個:3,500円/個 100個以上:2,000円/個(税別)
※材料費、データ変換費、加工費含む その他数量は都度見積り
納期:実稼働5営業日(稼働状況により見積り)
でき上がった3Dデータは、エルテック社の熟練オペレーターさんが形状や機械の特性に合わせて微調整をしてからレーザー加工機に入力します。
ムービーで完成するまでの様子をご覧ください!
3.3Dレーザー彫刻を飾って楽しもう!
3Dレーザー彫刻は、そのままでも楽しめますが、ライトアップするとその本領を発揮します!高い透明度のクリスタルガラスは光を透過し、クラックのみに反射するので、彫刻された部分が美しく光り輝くのです。
- Skillotsのキャラクターが幻想的に浮かび上がります。
- 横から見ると立体感がはっきりと!
- 不思議ですねぇ。
- ライトアップするとさらに幻想的に!
- カラーLEDで彫刻部分に色がつきます。
- アイデア次第で楽しみ方が拡がります!
いかがでしたでしょうか。
数万円の費用で誰でも簡単にレーザー彫刻が利用できることがお分かりいただけたかと思います。
「インナーマーキング」はクリスタルガラスだけでなくアクリルや石英にも彫刻できるので、トロフィーやおみやげ品などの小物だけでなく、ディスプレイ広告や建築材料、家具などにも使われ始めています。
また、今回は3Dでの彫刻をご紹介しましたが、平面的な表現でも光を効果的に使用することで面白い効果をうみだす事ができます。
会社の記念品やお世話になった方へのギフトにもピッタリのレーザー彫刻をみなさんもぜひお試しください。
皆様のご意見やご感想もお待ちしています!
取材協力
エルテック株式会社
東京都渋谷区笹塚3-21-8
TEL:03-5302-2131
各媒質のレーザーマーカーを用いて様々な材質に高精度のマーキングを承ります。FA産業部品から民生部品まで大量生産はもちろんのこと、従来は敬遠されがちであった小ロットや一品一様のマーキングにも積極的に対応させて頂きます。レーザーマーキングの受託加工専門メーカーとして15余年にわたり培った豊富な経験と技術力は、お客様に必ずご満足頂けるものと確信しております。
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