株式会社慶の蒲生（がもう）です。
弊社は農家.comという農家専用のショピングモールを運営しています。

慶：http://www.kei-it.com/
農家.com：http://www.nou-ka.com/


農家.comに出店しようとしているある米農家が必要としているキャラクターです。

米は田植えのときに通常は3本くらいまとめて植えます。ところが、その米農家は1本のみ植えます。1本のみ植えれば田全体の収量は減りますが、籾の粒は大きくなり、美味しい米ができます。
その1本植えの米を「愛むすめ」というブランド名で売り出そうとしています。
そのキャラクターを作っていただきたいのです。

米なので、あまりのキャピキャピや暗いイメージは避けたいです。

その農家の言葉によれば、
「高橋留美子の『めぞん一刻』の管理人さんこと音無響子の高校生時代（漫画の中の回想場面で出てきたような…？？？）っていう感じでしょうか。オーソドックスではありますが、誰にでも親しまれるキャラクターではと思うのですが…。

但し、米農家なのであまりお金をもっていません。
なるべくお安くお願いします。

＊見積もり募集の際3案提出とお願いしましたが、デザイナーさんにとっては3件の仕事と同じストレスになることが分かり、値段にも響くようなので1案提出に変更させてもらいました。

デザイン1案提出

著作権をクライアントに譲渡

農家.comの契約米農家の梶原と申します。以下、私の方からご説明させてもらいます。

近年のコメ価格の下落に伴い、米農家としても少量であっても、より美味しいお米を作る事によって差別化をはかり、結果として利益を上げて行こうとする動きが出てきており、今回の「愛むすめ」構想もその流れの一つといえます。ただ、消費者はお米その物を見ただけではその味を評価できないことから、まず「手にとってもらい、口にしてもらうこと」が必要で、その点から今回のパッケージ用イラストが重要になります。

パッケージに求められる要素としては、
１、手にとってみたくなる親しみ易さ
２、秋の新米の美味しさを想起させる色合い・デザイン
３、｢愛むすめ｣のコンセプトの擬人化・具象化
等が挙げられます。

今回のパッケージデザインのターゲットとしては、50才代前後の、まだ食べ盛りの子供がありながらも、家計にそろそろゆとりが出始めた年代層を考えており、その年代が中学生だった頃(1960～70年頃)を懐かしく思い出させるキャラクターデザインを目指しています。

｢愛むすめ｣のコンセプトは｢一本の苗の持つ能力を最大限に引き出し、健康で美味しいお米を作る｣ところにあるので、今回のキャラクターでこのコンセプトを擬人化・具象化したいところです。
少々おきゃんでも、一本気で朗らか、それでいて芯は殊の外しっかりとしていて太い、そんな一途な女性像として思い浮かんだのがめぞん一刻の｢音無響子｣だったというわけです。ひ弱さ、暗さ、取っ付きにくさはコンセプト的にNGです。

今回のデザインを進める過程で｢ふさおとめ｣という千葉県の推奨米のキャラクター｢ふさちゃん｣の影響を大きく受けています。将来的に｢ふさおとめ｣とのコラボレーションも視野に入れて、今回のデザインでは｢ふさおとめ｣のパッケージデザインと線対称になるように配置したいと考えています。(頂いたラフ画を裏返した形です。)背景などのイメージカラーとしては新米が出る初秋の｢黄～黄金色｣、また、キャラクターのファッションについては先述のターゲットとの兼ね合いで、1960年代の女子中学生の主流だった濃紺のセーラー服、茜色のサテン地スカーフ、IVYルックのワインカラーのコインローファー、裾を三重に短く折った白い靴下、等のアイテムを使っていただけるとありがたいです。ファッション全体としては｢しっかりとしたプロポーションを隠そうとするセーラー服｣といったイメージです。(セーラー服の写真等別にお送りする予定です。)　さらに、お米のキャラクターという事で、バスケットのようなお弁当箱におにぎり3個とおかずといったアイテムが前にあって、それを暗に勧めているような印象を受ける仕草・表情であって欲しいところです。(微妙な言い回しで申し訳ない!! ここはお任せします。)

米10kg袋36cm×55cm(米が入った時上から見える部分はおよそ26cm×42cm)から5kg袋26cm×43cm(米が入った時上から見える部分はおよそ20cm×33cm)で映える解像度、筆線の太さ等ご考慮いただければありがたいです。

いの一番にラフ画をお送りいただき、ありがとうございました！ 素敵なデザインに仕上がるようこちらも期待しております。必要な資料等ございましたら、できるだけそろえてお送りいたします。時間、曜日等気にせず、いつでもお問い合せ下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。